支援サービスラインアップ
1.ハウスメーカー/工務店/アトリエ系設計事務所に向けた支援サービス
建築熱環境解析ツール「ThermalOne」を用い,「高付加価値な建築設計支援サービス」を提供します。ThermalOneは,温度のみならず湿度を含めた熱・水分の複合移動を高精度に解析できる点に特徴があり,建物性能,設備,材料,気候条件を統合的に評価できます。これにより,これまで経験や定性的判断に依存していた建築設計を,科学的根拠に基づく「性能設計」へと高度化することが可能となります。
1.1 高性能住宅の設計支援サービス
ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)や次世代省エネルギー住宅の設計支援を行います。近年,住宅分野においては,エネルギー消費削減と快適性の両立が求められており,単なる断熱気密性能の向上だけでなく,日射利用,自然通風,再生可能エネルギーの導入,設備の高効率化などを統合した設計が必要となっています。
ThermalOneを活用することで,「エネルギー負荷の低減」,「再生可能エネルギーの活用」,「エネルギーの有効利用」を組み合わせたReal ZEHのような住宅について,設計段階で性能を定量的に評価できます。ご依頼内容に応じて,商品住宅の性能向上と差別化,地域密着型の高性能住宅の提案力強化,などの支援が可能です。お施主様に対して,エネルギー消費量や室内環境の将来予測を提示することで,高い説得力を持つ提案が実現できます。
1.2 気候適応型/パッシブ・デザイン支援サービス
バイオクライマティク・デザインやパッシブ・デザインなど,日本各地の気候特性に適応した住宅設計を支援します。
日本は地域ごとに気候条件が大きく異なるため,全国一律の住宅仕様では最適な性能を実現できません。寒冷地では断熱気密設計が重要である一方,高温多湿地域では日射遮蔽や通風,除湿性能が必要となります。
本サービスでは,地域ごとの気温,湿度,日射,風環境を考慮した建物の熱・湿気挙動を詳細に解析し,各地域に適した設計を提案することができます。再生可能エネルギーを利用したパッシブ住宅の性能検証を行うことも可能です。例えば,通風,日射取得・遮蔽,蓄熱,調湿,ナイトパージなどの効果を定量的に評価し,「空調に極力依存しない快適な建築」の実現を技術的にサポートします。
設計者の創造的な意匠提案に対して,性能という裏付けを与え,設計の説得力と付加価値を向上させることができます。
1.3 建材・設備・空調システムの開発支援サービス
建築要素技術の開発を支援します。
住宅性能は,内装・外装材料,断熱材料,窓仕様,調湿建材,空調・換気設備,空調方式などの個別要素に大きく依存しており,これらを最適に組み合わせることが重要です。
例えば,全館空調システムや放射空調などについて,温湿度分布やエネルギー消費を解析し,最適設計や制御方法を提案することが可能です。
建築熱環境シミュレーションによる科学的根拠に基づく環境建築設計「Evidence-Based Design」により,新商品開発や既存システムの高度化を支援する高付加価値なコンサルティングサービスも提供できます。
1.4 リスク評価および品質保証サービス
建築の品質リスクに対応するサービスとして,結露や湿害の診断を行うことができます。
内部結露は,建物の劣化や健康被害を引き起こす重大な問題ですが,従来は設計段階で十分には検証されていません。壁体内部や窓周辺,または非空調室や床下等の非居室の温湿度を詳細に解析し,結露リスクを事前に評価することが可能です。さらに,日本各地の気候条件を考慮した躯体構成の最適化や,断熱改修時のリスク評価もできます。
本サービスは,住宅の長寿命化に資するものであり,顧客満足度の向上とクレーム低減に大きく貢献します。
1.5 営業支援・可視化サービス
建物性能を「見える化」し,営業活動に活用するサービスを提供します。
ThermalOneの解析結果を用いて,室内温湿度変動,室内快適性,エネルギー消費量をわかりやすく可視化し,施主に提示することで,住宅性能の価値を直感的に理解してもらうことができます。これにより,設計提案の説得力が向上し,受注率の向上や高価格帯商品への移行が期待できます。
2.組織設計事務所/ゼネコンに向けた支援サービス
建築熱環境解析ツール「ThermalOne」を用い,建築計画・設備設計における高度な環境設計支援サービスを提供します。近年の建築には,「快適性」と「省エネルギー性」の両立が強く求められています。しかしながら,大規模空間,複雑な空間形状,先進設備の導入,パーソナル空調,パッシブシステムなど,従来の設計手法では最適解を見出すことが困難な建築も少なくありません。ThermalOneは,建築で生じる熱・水分・空気の複合移動を高精度に解析することで,建築・設備・再生可能エネルギーを統合的に評価し,設計段階から性能を可視化・最適化することが可能です。
本サービスでは,①設計の高度化(経験依存からデータに基づく設計へ),②省エネルギー化(初期段階からの性能最適化),③快適性の向上(空間特性に応じた温熱環境設計),④提案力の強化(クライアントへの可視化・説明力向上),⑤競争力の強化(ZEB・環境建築への対応力向上),などの価値を提供できます。
2.1 ZEB・環境配慮建築の設計支援
ゼロ・エネルギー・ビル(ZEB)や環境配慮型建築の実現には,建築計画と設備設計を一体的に検討することが不可欠です。設計初期段階からZEB実現に向けて,建築形状・断面計画,外皮性能,空調・換気システム,再生可能エネルギー利用などを統合的に解析し,最適解を導けるように設計支援を行います。これにより,設計の後戻りを抑えながら,性能・コスト・施工性のバランスをとった合理的な建築計画が実現できます。
2.2 空調・換気システムの統合設計
建築設備は,空調方式の選定や換気との連携がエネルギー性能に大きく影響します。放射空調,床吹出し空調,外気処理機などの複合システムについて,その伝熱現象を精緻に再現して温湿度変動や分布を解析し,最適なシステム構成を提案します。これにより,居住域を中心とした効率的な空調,顕熱・潜熱分離空調によるエネルギー効率の向上,パーソナル空調による快適で安定した温湿度環境など,科学的根拠に基づく建築環境設計「Evidence-Based Design」が可能になります。
2.3 大空間や複雑空間の熱環境の可視化
ホールやアトリウムなどの大空間では,上下温度差や局所的な温度むらが発生しやすく,快適性の確保とエネルギー効率の両立が難しい課題となります。熱伝導,熱対流,熱放射,日射熱取得,移流などの建築の伝熱現象を精緻に再現する建築熱環境解析により,空間内の温度・湿度・気流の分布を詳細に可視化し,「快適性」と「省エネルギー性」を両立した空間特性に応じた最適な設計を支援します。
2.4 自然エネルギーを活用した環境設計支援
設備に過度に依存しない建築環境の実現に向けて,再生可能エネルギーを利用した設計支援も行っています。建築空間においては,自然光の導入(昼光利用),通風・気流制御,未利用エネルギーの利用,水・緑化による環境調整などの要素を統合的に設計することで,環境負荷を低減しながら快適な空間を創出できます。例えば,建築内部に自然の要素を積極的に取り入れるバイオフィリック・デザイン(Biophilic Design)も可能です。
3.建築材料/建築製品/空調・換気設備メーカーに向けた支援サービス
建築の高性能化・省エネルギー化が進む中で,建材・設備メーカーには「単体性能」だけでなく,「建物全体における役割と効果」を示すことが求められています。
建築熱環境解析ツール「ThermalOne」は,熱・水分・空気の複合移動を精緻に解析することで,材料・製品単体の性能だけでなく,「建物に組み込まれた際の実際の効果」を評価することが可能です。本事業では,製品開発および性能評価支援サービスを提供しています。
このサービスは,製品の価値を「見える化」し,設計者・施主に対して明確な根拠を提示することで,製品の採用率向上と市場競争力強化に貢献できます。開発段階から実用化まで,一貫した技術支援により,次世代の建築市場をリードする製品づくりをサポートします。本サービスにより,①製品性能の定量化(エビデンスに基づく製品開発・販売),②開発効率の向上(試作依存からシミュレーション主導へ),③市場競争力の強化(差別化された技術提案),④設計者との連携強化(建築適用時の性能提示),⑤品質・信頼性の向上,などの価値を提供できます。
3.1 建材・製品性能の高精度シミュレーション評価
断熱材,窓,サッシ,調湿材などの建築材料について,熱・水分・空気の挙動を理論的に解析し,性能を定量的に評価します。さらに,開発した材料を建築に適用した場合の室内環境や空調負荷への影響も同時に評価できるため,「製品単体性能」と「建築全体性能」を一体的に検討することが可能となります。
3.2 空調・換気設備の性能評価と最適化
空調・換気設備は,単体性能だけでなく,建物全体との相互作用を含めた評価が不可欠です。本サービスでは,例えば,全熱交換器や調湿外気処理機などの設備について,温度・湿度の両側面から解析を行い,顕熱・潜熱の回収効果や,調湿外気処理機による潜熱負荷の分離処理効果(顕熱・潜熱分離空調)を検証することで,エネルギー損失削減効果や室内環境への影響を定量的に評価します。本サービスにより,空調負荷の低減,設備の高効率運用,室内快適性の向上などを実現する最適な設備システムの設計を支援します。
3.3 新製品開発・技術開発の加速支援
本サービスは,事前シミュレーションにより,単なる性能評価にとどまらず,試作回数の削減,開発期間の短縮,研究開発コストの削減など,製品開発プロセスそのものの高度化にも寄与します。また,解析結果を技術資料や営業資料に活用できるため,製品の性能訴求力の強化にもつながります。
4.CAD/BIMベンダー・ゼネコンに向けた支援サービス
建築熱環境解析ツール「ThermalOne」を使用したOEM/Embedded(組込み)モデルを提供し,CAD/BIMベンダーおよびゼネコンの社内設計・解析業務の高度化を支援しています。
建築熱環境シミュレーションは専門性が高いため,これまでは多くの企業が外部コンサルタントへ委託されています。しかしながら,省エネルギー設計やZEB対応,環境性能の高度化が求められる現在においては,設計プロセスの初期段階から迅速に解析・検証を行う「内製化」が重要な競争力となっています。ThermalOneのOEM/Embeddedモデルは,既存の設計プラットフォームや社内システムに,本ツールをシームレスに組み込むことで,高度な熱環境解析を日常の設計業務の中で活用可能とするソリューションです。
本ソリューションは,①設計プロセスの革新(設計と解析のリアルタイム連携),②業務効率の向上(解析の内製化によるスピードアップ),③コスト削減(外注依存からの脱却),④技術力の強化(環境設計ノウハウの社内蓄積),⑤競争力の向上(高性能・環境配慮建築への対応力強化),などの価値を提供します。
4.1 BIM/CADとの連携による設計一体型解析
ThermalOneは,入力用UI,計算用エンジン「THERB」,および出力結果の可視化ソフトを統合した建築環境設計ツールですが,THERBのみを提供することも可能です。任意のBIM・CADモデルと連携することで,自由な建物形状,躯体構成,材料物性,室内条件,気象条件のもと,設計と同時に,容易に熱環境評価を実施できます。
これにより,設計初期段階での性能検討,意匠・構造・設備の統合的最適化,設計変更の即時フィードバック,といった「設計と解析の一体化」を実現します。従来のように設計完了後に外部解析を行うフローから脱却し,設計プロセスそのものを高度化することが可能となります。
4.2 熱・水分・空気の統合解析による高精度評価
ThermalOneは,建築で生じる熱・水分・空気の複合移動を,物理理論に則って精緻に解析可能な点に大きな特長があります。温度と湿度の挙動を高い精度で計算できるため,室内温熱環境の詳細評価,空調負荷の精密予測,結露・湿害リスクの評価など,従来の簡易な熱計算では対応できなかった領域までをカバーします。この高精度解析を社内システムに組み込むことで,設計品質の底上げと標準化を同時に実現できます。
4.3 解析業務の内製化によるコスト削減とスピード向上
外部委託に依存していた解析業務を内製化することで,外注費の削減,解析リードタイムの短縮,検討回数の増加(試行錯誤の高速化),ノウハウの社内蓄積,などの効果が期待できます。特に,設計フェーズにおける迅速な意思決定は,プロジェクト全体の効率化と品質向上に大きく貢献します。
4.4 自社仕様へのカスタマイズ対応
OEM/Embeddedモデルでは,各社の業務フローや設計基準に合わせた柔軟なカスタマイズが可能です。例えば,①自社標準仕様データベースとの連携,②材料・設備ライブラリの組込み,③UI/UXの最適化など,既存システムとの親和性を確保しながら,実務で使いやすい形で導入することができます。これにより,単なるツール導入にとどまらず,「設計業務の基盤」として機能させることが可能となります。
4.5 ZEB・脱炭素設計への対応強化
脱炭素社会の構築に向けて,ZEBやカーボンニュートラル設計への対応は不可欠となっています。ThermalOneを組み込むことで,①建物エネルギー性能の定量評価,②省エネルギー対策の検討,③自然エネルギー利用効果の検証,などを設計段階から実施でき,環境性能を重視したプロジェクトへの対応力が強化されます。
よくある質問(FAQ)
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研究内容によりますが、半年から3年程度が多いです。それより短い場合にもご相談に応じます。
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大学研究室での研究および産学共同の取り組みを通じて培われた知見をもとに、住宅・建築物・建材・設備などに関わる企業の熱環境課題に対して、解析・評価・改善提案を行います。
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